生まれつきの貧しい環境を乗り越えることができず、ヤクザの世界に入った兄のドンフン。
そんな兄とは違う生き方を選び、警察に入った弟のドンジン。兄弟２人は宿命的対決を広げるようになる。
うんざりするような家とは縁を切って暮したがり外を出歩く末っ子のミナ。そんな二人の息子と娘を見守りつつ憂いの深い人生を送る母。ドンフンの家は、まさに崩壊直前の建物のように見える。
いかさま賭博の現場を警察が急襲、警察との格闘で夫をなくし、子供たちの成長に希望を託して生きる夜の世界出身の母。
兄のドンフンは父の死後、生活はもっと荒れ、ケンカの強さで名前を知られるようになる。
おとなしい性格のトンジンはケンカに明け現れる兄のドンフンが嫌いで、勉強に没頭する。しかし、高校3年の時に自分のため、兄が警察に拘束され、衝撃を受ける。そんな環境の中で大学の法学部に合格し、母とドンフンを毒ばせる。
妹のミナは何かと学校を休み、派手格好で街をふろつく不良少女だ。
トンジンを殴った奴を死ぬほど殴って刑務所に行ったドンフン。刑務所を出た後、暗黒街のボスであるファン会長の組職に入る。
ヤクザになったという後ろめたさのため、本心とは裏家族のそばに近付くことができず、常に淋しさを抱えて生きて行く。
ファミリーレストランでいつも一人で食事をするドンフンはバイトのジョンヒと親しくなり、激しく愛し合うようになる。