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『ブラックマネー』や『国家が破産する日』…「自分さえ幸せなら…」金融資本を暴いた作品たち

2019年11月08日

“食い逃げ論議”を巻き起こしたアメリカ系プライベート・エクティ・ファンドの「ローンスター」による「韓国外換銀行(KEB)」の安値売却事件を扱った映画『ブラックマネー』が来週公開される。
金融資本主義が支配する世の中、苦い時代情緒を描いた映画が最近相次いで公開されている。
事件後の2006年6月19日に放送されたKBSの「ニュース9」では「不健全さを強調して買収資格のないローンスターに安価で売却したというのが監査院の結論だ」と経過を伝えていた。
また『ブラックマネー』の劇中では「大韓銀行は自己資本比率が低く、財政状態の悪い不良銀行だ…そのファックスを根拠に金融監督院は大韓銀行を安値で売らせたのだね…」というセリフが登場する。
虚構で創作された作品であるが、実際の事件を忠実に描いた。
当時ローンスターは韓国外換銀行売却で4兆ウォン台の利益を手にしながらも、韓国当局が日時を引き延ばして損害を被ったとして5兆ウォン台の訴訟を進行中である。
『ブラックマネー』のチョン・ジヨン監督は「情報を持っている人々が私たちをどのように独占しているのか、私たちは何も分からないまま、ただ生きているんだな、ということをともに議論してみようと思った」と述べる。
金融資本をあおる欲望、それによる危機を描いた映画が最近相次いで公開され興行成績も好調だ。
今年3月に公開された映画『MONEY(原題:돈)』は「僕は金持ちになりたかった」、最近日本公開された『国家が破産する日』では「本当に当たった…大韓民国が滅びた。僕たちは金持ちだ!」というセリフが印象的である。
映画には共通して“自分さえ豊かならいい”という苦い時代の情緒がにじみ出ている。
『ブラックマネー』でイ・ハニ演じるアメリカ側の弁護士キム・ナリは、劇中、「『あの人々がどのように生きようが、私と幸せに暮らそう』と言えない時が来たようだ。どこから間違ったのだろうか、と自覚し認識するところからが出発点だと…」と語るシーンがある。
終わらない歴史の教訓の中で誰が責任を取るのか、再発防止策は打ち出されたのか、映画は問いかけている。

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