
ソ・ドウォンA役:ユン・シユン
強行犯係3チームのチーム長。
水火も辞さず、全力を尽くして犯人を捕まえる。生きるために。どうにか生きるために。12年前、 父親の葬儀でドウォンは、自分と同じ境遇の女の子に出会った。殺人事件で父を亡くし、一人ぼっちになったソギョン。そしてソギョンの父を残虐に殺したのは、他でもなく自分の父親であることを知ってしまった。一人になった彼女のために、残りの人生を生きていこうとドウォンは決めた。ソギョンはドウォンが生きるたった一つの理由だった。廃駅で連続殺人事件が起きた。事件はだんだん迷宮入りするばかりで、最後の被害者が出た。ソギョンだった。彼女が最後の言葉を残した。「あなたのお父さんじゃない。本当の犯人は・・・他にいたの」。ソギョンを亡くし、ドウォンは絶望感に打ちひしがれた。そんな中、ドウォンは駅で信じられない光景を目撃する。

ハン・ソギョンA役:キョン・スジン
検事。
気難しいところがなく素直な人。感情表現にためらいがない。
12年前、殺人事件で父を失ったが、家族よりも大きい愛情を注いでくれたドウォンのおかげで真っすぐな大人に育った。そして当然ながらドウォンを愛した。だが、ソギョンが自分の気持ちを伝えた日、ドウォンは一言も言わず彼女の元を離れた。そんなドウォンを理解することも、彼に対する自分の感情を辞めることもできないが・・・以来、父の事件に対する真実を知ることから隠された秘密を追っていたのだが、結局は命を落としてしまう。
最後の瞬間、ソギョンは思った。人生で一番良かったことはドウォンに出会えたこと。人生が幾度なく繰り返されても、またこんな結末が待っているのを知っていても・・・それでも、ドウォンにもう一度出会いたいと。

イ・ジョンミンA役:シン・ソユル
科学捜査班のメンバー。
ドウォンの幼馴染。所属は科学捜査班なのに、強行犯係刑事を思わせるほどの行動派だ。言葉遣いが荒い方だが、根は優しい。気難しいところやひねくれたところがなく、クールな性格だと自負するけど、たった一人、ドウォンを相手にすると十数年が過ぎた今でも複雑な気持ちになる。ジョンミンにとってドウォンは初恋の相手であるだけにずっと彼のことが好きだったのに対し、ドウォンにとってジョンミンはただの幼馴染に過ぎなかった。ジョンミンは、彼への気持ちがそう簡単に薄れていかず、一人で辛い時間を耐えるしかなかった。ドウォンとソギョンが送ってきた特別な日々をよく知っていたので、もうそろそろ自分の気持ちにけじめをつけて、心から二人を応援しようと決めた時、ドウォンを12年も追い詰めたとんでもない真実に残酷な希望が頭をもたげた。

ソ・ドウォンB役:ユン・シユン
強行犯係3チームのチーム長。
18歳だった12年前の春、父親が人を殺した。将来が有望視された賢くて堅実な少年の人生は、殺人犯の息子というレッテルを貼られ、一瞬でどん底に陥った。それでも、ドウォンBは生き残るために足掻いた。司法試験合格、司法研修所での飛び抜けた成績でも、任用されず、結局は特別採用枠で警察になった。父親の代わりに償おう。誰かは分かってくれるかもしれないと思った。父親は人を殺したけど、自分は父親とは違うのだと。しかし、殺人犯の息子というレッテルは消えず、ドウォンBは思い知らされた。「死ぬまで、俺も無期懲役だな。お父さんのように」ドウォンBは疲弊していった。人を信じられなくて心を閉ざし、被害意識によって性格はますますひねくれていった。ずっとそばにいてくれた幼馴染のジョンミンBとも付き合ったが、結局は彼女を放してあげた。結局、麻薬取締班に所属していた頃、麻薬に手を出した。そして、汚職にも手を染めた。別の世界からやってきたというまた別の自分に出会うまでは。

ハン・ソギョンB役:キョン・スジン
強行犯係3チームの刑事。
笑うことも泣くこともない。怖いものなんてない。失うものがないから。16歳だった12年前の春、父が殺害された。唯一の家族を失い、独り身となった16歳の女の子に、この世は残酷過ぎるところだった。継母は、父の死亡保険金と全資産を奪うに止まらず、自分の息子がソギョンBのせいで片目の視力を失われると、虐待を始めた。ソギョンBの人生は、ただ生き地獄としか言いようがなかった。その代わり、ソギョンBが学んだことはこの世に歯向かい、爪を立てることだった。ソギョンBが生き地獄を耐えるために選んだ原動力は、憎悪と復讐だった。

イ・ジョンミンB役:シン・ソユル
科学捜査班のメンバー。
長い間ドウォンBのそばで彼を支えた。ドウォンBは、そんなジョンミンBが心配になり、距離を置こうとしたが、ジョンミンBがずっと胸に秘めていた自分の気持ちを彼に告白し、ついに二人は付き合うことになった。だけど、殺人犯の息子というレッテルから自由になれなかったドウォンBは、彼女に別れを告げ、彼女は友達としても彼のそばにいられなくなった。しかし、ドウォンBへの気持ちは今も変わらず、疲弊していく彼をただ見守ることがジョンミンBは辛かった。ところが、ある日いきなりドウォンが変わった!イキイキとした目で事件を追い、笑顔で自分の名前を呼ぶドウォンがいたのだった!そしてある日、ドウォンが切実な表情でこう言った。「ここで、信じられるのは君しかいない。君に手伝ってほしいんだ」とドウォンに連れられて行った先で、いかにも信じがたい光景を目にした。